ファッションレンタルは主に女性をターゲットにして、洋服のレンタルサービスを行っているビジネスです。
月額固定の料金なのでいくら月にかかるかも分かりやすくなっており、多くある商品の中から自分の好きなものを選ぶことができるシステムになっています。
このサービスを開始したころから徐々に人気が出始め、現在ではサービスの競争になっています。
ではこのファッションレンタル市場の現状、この先どうなるのかということについて書いていきます。
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ファッションレンタル市場の認知度と使用度
ファッションレンタルは男女関係なく利用できますが主に女性をターゲットとしています。
そしてキレイ目な洋服の品ぞろえが多いことからも女性の中でも20代以降をメインターゲットとしていることが分かります。
「ファッションレンタル」についての認知度は20代の女性で70%以上です。
ですが実際に利用したことがあるパーセンテージはというと同じく20代の女性で3%とかなり低くなっています。
サービスを知っているけれど利用したことがない人の意見としては「レンタルに慣れていないから始めにくい」「汚したときに心配」「人が着たものだから抵抗がある」といったものがあります。
つまり、まだファッションレンタルというものが浸透していないからという要因が大きいのです。
逆にいえば「浸透すればもっと市場は大きくなる」ともいえるのです。
需要はある!もっとファッションレンタルサービスを分かりやすくすると利用しやすい
ファッションレンタルの存在を知っている人が利用しない理由として「初めてでよくわからない」「汚したときに心配」「古着みたいで抵抗がある」という意見が多くなっています。
しかし実際には各サイトで利用方法も細かく書かれており、料金プランも金額ごとに分かれていて説明もしっかり書かれています。
汚しても弁償する必要もないサイトばかりですし、クリーニングや洗濯も一切必要がありません。
また人が着た洋服に抵抗があるという人でも「新品のみ」を謳っているレンタルファッションサイトもあります。
サイトの内容を読めば利用しやすいということがよく分かりますが、それでも慣れていないから利用しにくいといったことがあります。
また20代の女性の半数以上が、月に1回はファッションに関する買い物をしています。
その中でも金額が高くなりやすいのはジャケットやバッグとなっています。
ファッションレンタルサイトではキレイ目な洋服を扱っていることが多く、ジャケットはどのサイトでも品ぞろえが豊富にありますから需要にはマッチしているのです。
そしてバッグ、他にも結婚式やパーティーなどで着るドレスも金額が高いのでレンタルしたいと考える人が多いのでレンタルサイトでは品ぞろえが多くなっています。
実際に結婚式やパーティーなどで使うドレスをレンタルしたいと思っている女性は多いので、需要は充分にあるといえます。
シェアリングサービスが充実していてこれ以上は拡大しない?
現在では色んなモノが安く手に入る時代です。
ファッションに関するお店は多く存在していますし、プチプラで買えるショップも相変わらず人気が高いです。
またお店で買わなくてもオークションで安く落札できますし、フリマアプリも利用者数が伸びています。
アプリなら若者も利用しやすく、そういった意味でモノのシェアは急成長しています。
ただどうしてもシェアとなると大きな金額が動くわけではないので市場として成長するにはそれなりの人数が利用しなければなりません。
レンタルファッションも拡大をみせている分野ではありますが、まだ巨大市場とはいえない現状ですから、この先まだまだ伸びる可能性は充分にあります。
ファッションレンタル認知度の上昇と牽引するサイトの登場が市場拡大のカギ
ファッションレンタル市場が今以上に成長するには、まずは認知度を高める必要があります。
それはファッションレンタルとしての認知度だけではなく、利用に関する内容も含めてです。
実際に20代の男女にはファッションレンタル自体の認知度はある程度ありますが、肝心な内容が浸透していません。
「洋服をレンタルできる」ということしか浸透していないので、「汚したら弁償になる」「利用しにくい」といった誤解ともいえる印象を払拭することでより利用する人が増える可能性が大いにあるのです。
そしてもう1つ、サービスを牽引するサイトの登場も重要です。
例えばフリマアプリといえば〇〇、レンタルDVDといえば〇〇といった、そのサービスを牽引する存在です。
1つのサイトが有名になり、その業界を牽引するようになれば一気に知名度も高くなり利用することにも抵抗が少なくなるといったことがあります。
今はまだファッションレンタルというのは日常的に誰しもが利用しているサービスではないですが、知名度を高める、牽引するサイトの登場で今以上に一気に市場が拡大する可能性があります。
ファッションをレンタルすることは金銭的に負担が少なくなりますし、また廃棄や着ない洋服が減るのでエコの観点からみても良い面が大きいです。
これからもっと市場が拡大していくのかどうか、注目すべきサービスです。